JOURNALinterview

変わらないことの価値、
変わることの価値

REGAL NEW Classicの存在価値である「変わらないこと、変わること」
社会や人の変化に合わせてアップデートしていくこと
時代より先んじて一歩先をアプローチしていくこと

変わらないことを大切にしながらも日々変わり続けているブランドをご紹介していきます。

今までもこれからも

 

銭湯って気持ち良い

 

伝えたい。

 

そのために必要な変化を

今までもこれからも

 

銭湯って気持ち良いを伝えたい。

 

そのために必要な変化を

「黄金湯」は、戦前1932年に墨田区太平にて創業し、以来一世紀近く営みを続ける銭湯です。
長い年月の中で私達にとって一貫して変わらない軸は「銭湯って気持ち良い」というシンプルな感覚を伝えたいというものです。そしてこれを実現するためにこそ、時代に応じて変わることが必要だと考えています。今は創業当時とは人々の生活スタイルも大きく異なります。守るべき伝統産業といえど、その時代を生きる社会の人々に受け入れられなければ、淘汰されるのは当然のことなのです。

こうした背景もあり、2020年には大規模改築をともなうフルリニューアルを行いました。銭湯らしさはそのままに、新たに設置したビアバーやDJブースを併設した番台、深さ90cmの水風呂を備える麦飯石サウナ、アーティストの描く銭湯絵など、独自の取り組みで現在もアップデートを続けています。

以来、お陰様でお客様の数は増え、常連様も急増しています。遠くは海外からご来訪いただくこともございます。元々常連でいらっしゃったご高齢の方々も、私達の変化をポジティブに受け入れて下さり、楽しんでご利用いただいているようで、とても嬉しく思います。

SHOP DATA

〒130-0012 東京都墨田区太平4丁目14−6 金澤マンション 1F
JR錦糸町駅(北口)より徒歩6分

[営業時間]

平日・日曜・祝日 6:00-9:00 / 11:00-24:30
土曜日 6:00-9:00 / 15:00-24:30
定休日 第二・第四月曜日
※水曜のみ男女入れ替え日
※タトゥーのある方もご入浴いただけます

[HP] https://koganeyu.com
[instagram] Instagram

リニューアルを経て、従業員も「黄金湯で働きたい」と自ら集まる方々が増えました。彼らには「自分がされたら気持ち良いと感じる接客を」と伝え、日々サービスをブラッシュアップしてもらっています。

今日の黄金湯は、従業員を含め私達が変わらない軸を持ちながら「これがあったら良いよね」を常に考え、実践しつづけた結果そのものです。
今後は、これまで愛されてきた黄金湯や姉妹店大黒湯の歴史を大切にしながら、銭湯における「新しいビジネスモデル」を作りたいと考えています。

銭湯に限らず、文化というものには“数”が必要で、私達だけが生き残ってもあまり意味がありません。「銭湯って気持ち良い」を伝えるためにも、様々な取り組みを通じてまずは私達のビジネスモデルを確立し、それが他の銭湯にも適用できれば素晴らしいなと思います。

その先で、銭湯の中で生まれる昔ながらのコミュニケーションの輪やその歓びが広がっていけば嬉しいです。今はこの地域中心ですが、先々で墨田区、関東、日本、外国にも広く価値を提供できるよう、今後も邁進を続けていきます。

profile

新保 卓也 様
黄金湯店主・オーナー

変わらない軸を持ちながら、常に変化
し続けることを止めない黄金湯
REGAL NEW Classic
変わらない軸を持ちながら、
常に変化しアップデートしていく

変わりゆく兜町で、

 

社会の未来を創る。

 

K5のタンジブルな挑戦。

「K5」は、1923(大正12)年渋澤栄一が日本初の銀行として竣工したビルディングをフルリノベーションして、2020年に運営を開始したマイクロ複合施設です。
最初は当時築96年を迎えるこの建物の空間の特殊さと良さに圧倒されたこと、そしておよそ100年間にわたり金融街として栄えたこの兜町が今まさにその役割を変容させようとするタイミングで、これからを生きる僕らもそこで同時に社会の未来を創ることができるというのが非常に面白く感じて、ここでやろうと決意しました。

リノベーションは、僕を含む同じ立場の3者合弁で徹底的に話し合い、質の高い提案をしてくれた北欧のCKR(*1)の提示する、日本を象徴する精神の一つ“曖昧”を軸に進めました。例えば、ホテルでは通常壁を作ってリビングルームとベッドルームを分けるのが一般的ですが、K5ではファブリックという光も音も通すモノで、仕切るような仕切っていないような感覚を演出するなど、元の空間を生かしながら新たな個性が出せていると思います。

変わらないことの価値、変わることの価値については、まず前提として、時代が移ろう中で全てを決め切って永続的なモノを作ろうとすること自体エゴだと僕は考えています。だからこそ、重視するのはその時々の社会に対して常に皆で議論しながらK5らしい関わり方を創出していくこと。それこそが社会の未来を創ることに繋がると思いますし、そうする中で1本の軸、変わらないものも見えてくるのかなと。そのうえで、K5にとって変わらない価値は「タンジブル(tangible)」(*2)という言葉に集約されると思います。

HOTEL info

〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町3-5 東西線・銀座線、都営地下鉄浅草線日本橋駅 D2出口より徒歩12分
東西線・日比谷線茅場町駅10番出口より徒歩5分
銀座線・半蔵門線三越前駅B6出口より徒歩9分

[HP] https://k5-tokyo.com/
[instagram] Instagram

profile

岡 雄大 様
株式会社 Staple
代表取締役
K5 ファウンダー

技術の発展や文化の洗練は時代とともに進行するものですが、進めば進むほど、自分がその場所でしか感じられないことや圧倒的なリアルの体験の大切さというのが浮き彫りになると考えています。例えば、K5では手触り感や人と人が接することで生まれる物事を大切にしています。

朽ちて剥がれたコンクリートは一部をそのままにしてざらついた質感を残す、部屋にはデジタルオーディオプレーヤーではなくレコードを置くなど。また、自分の足で歩いて体験できるということも重視していて、1階のカフェやレストラン、図書館とバーが一体化したサロン、地下のビアホール、そこで行われるイベントやDJの演出など、1日ここに泊まって施設内を回ってもらうだけで凄く楽しいはずです。兜町という街自体も、半径数百メートルの圏内で歩いてどこでも行けるので、ぜひそういうリアルな体験をご堪能頂けたらと思っています。

人口傾向的には、元々兜町に住んで居た地元民の方の数は減少していますが、一方でK5に共感してくれる人、周囲で出店する人など新たな流れが出来てきています。K5としては、いかにそうした要素を紡ぎながら新たな兜町のローカルを生み育てていけるかを、ホテルとしても模索しています。長期的には、ホテルという枠も飛び出して、個人の生き方にも目を向けられるようにしていきたいですね。

(*1)1995 年に Mårten Claesson、Eero Koivisto、Ola Rune によりストックホルムで設立されたスウェーデンの建築インテリアデザインユニット
(*2)実体があるさま。実際に触れることができるさま。手触り感があるさま。

変わらない軸を持ちながら、常に変化
し続けることを止めないK5
REGAL NEW Classic
変わらない軸を持ちながら、
常に変化しアップデートしていく

伝統的な着物をより

 

日常的により着やすく!

 

男性のための

着物文化を創りたい

伝統的な着物をより

 

日常的により着やすく!

 

男性のための着物文化を創りたい

「Y. & SONS」は、2015年3月に神田明神鳥居横にてオープンしたメンズきものテーラーのコンセプトショップです。
元々着物の販売では女性のお客様がメインでしたが、洋服やファッションが好きな男性の着物ニーズが徐々に高まっており、それに対して受け皿が存在していないと感じたこと、そしてこのまま男性用着物のマーケット自体が潰えてしまう流れを変えたいという使命感から、ファッションの街ではなく、書籍や音楽などの文化性豊かで歴史と現在が混在する雰囲気が魅力の神田でのオープンを決めました。

現代で着物を着るというのは、実は純粋にとても楽しいことなのです。現に洋服の延長線上のファッションとして着物を身に付けたいとお考えの男性も多く、スーツやジャケットの代わりとして着物を選ばれる方も増えてきました。また、ご友人の結婚式や特別な機会に着用すれば、洋服ではあまり得られない反応を周囲から頂けたり、どこか丁寧な扱いを受ける新鮮さもあります。このような非日常、且つオールマイティな着物の魅力をより広めていくための工夫が、今求められていると思います。

変わらない価値として、うちでは着物や羽織の長年受け継がれてきた形を変化させないことに気を付けています。ポケットを付ける等メンズファッションで求められがちなことも、やろうと思えばできますが、“着物っぽい別の何か”にならないように、そして時代や流行に囚われずずっと着られる着物の魅力を失わないことに重点を置いています。ポケットでいえば、着物では敢えて巾着など着物のスタイルに合う小物を身に付けて頂けたら嬉しいなと思います。

SHOP DATA

〒101-0021 東京都千代田外神田2丁目17番2号
JR中央総武線・東京メトロ丸ノ内線御茶ノ水駅より徒歩5分
東京メトロ千代田線新御茶ノ水駅より徒歩6分

[営業時間]

営業時間 11:00-19:00/水曜定休日

[HP] https://www.yandsons.com/
[instagram] Instagram

また、同時に変わることの価値については、2つの変化を積極的に取り入れています。一つ目は機能面のアップデート。形は大きく変化させませんが、着物につきまとう着付けや着崩れの心配を解消するべく、ベルトで腰の緩みを調整できたり、ボタンで留められるようにするなど、必然的にそこにあることで着物を着ることを億劫にさせない工夫を重ねています。二つ目は情報発信です。やはりこれからは時代に合わせて多くの方にお店を知って頂かなくてはいけません。ですから、SNSでの投稿や、隔週でのインスタライブを継続して行っています。スタイリッシュなカッコよさをアピールするだけでなく、お客様が実際にお店へと足をお運びいただくきっかけになればと思います。

お陰様で最近は、20代から60代まで、皆さん幅広く様々なご年齢で着物を楽しんでいただけているようでうれしく思います。また、入国規制緩和により外国のお客様も戻られ、現在はお客様全体の2、3割程度を占めています。今後は、このような海外での認知拡大も目指しながら、うちにしかできないモノ作りを続けていきたいと思います。

profile

池田 豪 様
Y. & SONS 神田
店長

変わらない軸を持ちながら、常に変化
し続けることを止めないY . & S O N S
REGAL NEW Classic
変わらない軸を持ちながら、
常に変化しアップデートしていく

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