デザイン
靴の基本となるデザインや装飾をご紹介します。
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プレーントウ
つま先(トウ)に飾りのないプレーンなシューズで、靴の基本形と言われるデザイン。シンプルなデザインだけに、形や鳩目の位置等のバランスの良さが求められます。
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ウイングチップ
つま先の切り替えが翼(ウィング)のような形をしているためこの名がつけられました。つま先のブローグと呼ばれるW型の穴飾りも特徴で、クラシックな雰囲気を演出するのに適したシューズです。
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ストレートチップ
つま先の切り替えが一文字(ストレート)になったデザインのシューズ。切り替え部にはメダリオン(穴飾り)をあしらったものあります。クラシックなデザインで、メダリオンのないものほどフォーマルなシーンに適しています。
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Uチップ
甲の切り替えがU字型になったデザインです。モカシンの一種であることから外羽根式のUチップは「ブラッチャーモカ」とも呼ばれます。
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モンクストラップ
修道僧を指す「モンク」が履く靴にヒントを得て作られた、ストラップに美錠留めをあしらったデザイン。
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チャッカブーツ
くるぶし丈の外羽根式ブーツ。カジュアルからフォーマルまで、様々なスタイルに合わせられる汎用性の高いデザイン。鳩目の数は2から3が一般的。
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ローファー
簡便に履けるデザインのため怠け者という名前の由来を持つ「ローファー」。大きな特徴は、コインの挟めるストラップがついていること。あらゆるシーンで履かれるポピュラーなシューズ。
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タッセルスリッポン
タッセルと呼ばれる房飾りがついたデザイン。モカシンタイプをタッセルスリッポン、つま先にウイングチップをつけたタイプをウィングタッセルといいます。
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サドルシューズ
甲の部分に入った切り替えデザインが正面から見ると馬の鞍(サドル)に見えることからサドルシューズの名が付きました。サドル部分の色や素材を変えて、コンビネーションになっているものが一般的。
レザーの種類
革靴にはさまざまな動物の皮革が使われており、
その魅力もまた種類によって異なります。
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牛革
もっとも多く使われている素材で、耐久性に優れています。牛の成長度合いや性別によっても特徴が分類されます。
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馬革
繊維が緻密な尻部からは貴重な素材の「コードヴァン」が作られます。
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豚革
摩擦に強く、吸放湿性に優れた豚の革。中敷き等に使用されます。
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羊革
毛穴が小さくキメが細く、薄くて柔らかいシープレザー。
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山羊革
繊維が緻密で、毛穴のきれいなゴートレザー。シープレザーより丈夫です。
靴の選び方
靴選びは、まず自分の足の特徴を知るところから始めましょう。
つま先の形状
足はつま先の形状により「エジプト型」「ギリシャ型」「スクエア型」の三種類の型に分類されます。足長や足囲が同じ足でも、つま先形状によってフィッティングが異なります。自身のつま先の型を考慮した靴選びが重要になります。
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エジプト型
母趾(第一趾)が最も長く、日本人に多いタイプ。
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ギリシャ型
母趾(第一趾)より第二趾の方が長いタイプ。
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スクエア型
母趾(第一趾)から第三趾までがほぼ同じ位置で、小趾(第五趾)との差があまりないタイプ。
採寸
足のサイズとは、主に足長、足幅と足囲で決まり、これを元に靴のサイズが分かります。サイズ通り靴を選んでも、その靴のデザインや木型によって足にフィットするとは限らないことを分かっておく必要があります。
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足長
線を第二趾とかかとに合わせます。第二子が一番長い場合はその長さを計り足長とします。また他の趾が長い場合はⒶからⒷのラインに対し垂直に線を引き交わる点が足長とまります。
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足幅
母趾(第一趾)の付け根で最も出ている部分Ⓒと小趾(第五趾)の付け根で最も出ている部分Ⓓまでの長さが足幅です。
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足囲
ⒸとⒹにメジャーを合わせて周囲を計ります。その長さが足囲です。JIS規格の靴サイズでは「E」「EE」など、アルファベットが使用されます。
フィッティング
自分の足に合ったサイズを選ぶための簡単なフィッティングポイントをご紹介します。実際に靴を履き、次の5つのポイントを確認してください。
靴ひもの通し方
レースアップシューズには、
その靴や用途に合ったひもの通し方があります。
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シングル
最もトラッドなひもの通し方。ビジネスシューズやドレスシューズに最適です。締めやすいと同時に、緩みやすいという欠点があります。
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パラレル
シングルよりややスポーティーなひもの通し方。弾力性に富んでいるので、長距離を歩いても疲れにくい通し方です。
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オーバーラップ
ベーシックなひもの通し方。スポーツシューズによく使われる緩みにくい通し方です。
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アンダーラップ
フィット感に優れたひもの通し方。ハイカットのシューズ等に適しています。ですが、緩みやすいという欠点があります。