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Living with REGAL Vol.1 「kearny」デザイナー・熊谷富士喜

2024.12.11
    • フェードあり

シューズだけではなくバッグや小物などもラインナップし、さまざまなライフスタイルに溶け込むリーガルのレザーグッズ。新たに登場したスタンダード トートバッグは、まさにその代名詞ともいえるオーセンティックなシルエットと気の利いたデザインが魅力のアイテムだ。今回はアイウェアブランド「kearny」のデザイナーである熊谷富士喜さんに、新作トートバッグの魅力や生活のなかで心地よさを与えてくれるもの選びについてのこだわりについて語ってもらった。


アイウェアブランド「kearny」のデザイナーであり、祐天寺でセレクトショップ「feets」を長年営んできた熊谷富士喜さん。もともとはアメリカを中心としたユーズドアイテムを多く取り揃えていたこともあり、リーガルの商品には思い入れもあるという。

「バイイングを自身で行っていたときは、アメリカが中心だったこともありリーガルのアイテムを買い付けたこともあるんです。Rマークのついたテニスシューズなど、古き良きアメリカのトラッドを感じることのできるブランドという印象があります」


セレクトショップのオーナーから始まり、現在では眼鏡を中心にデザイナーとして忙しい日々を過ごしているが、年月の経過とともにモノ選びの基準にも変化があったのか聞いてみた。

「ユーズドを買い付けていた頃は、アメリカにばかり意識が向いていたのですが、今はヨーロッパや東南アジアに興味を持っていて、今でも手仕事を大切に伝承されている方たちが多いので、なるべくそういったものを購入するようにしています。父親が大工をやっていて、小さい頃から僕も手伝っていたことや今も兄が寿司職人をしていたりと、手仕事に対する思い入れは昔からずっとあります。

当時ならではの機械や人の手仕事といった背景が見えるものに惹かれます。『kearny』の眼鏡も国内の工場で職人さんたちの手によって作られていますが、工程数はなんと200以上もあるんです。その過程を間近で見るようになってからは、個人的なもの選びにおいてもより影響を受けていると思います」


その日の仕事内容に合わせて、荷物やバッグも変えるという熊谷さん。まずは普段のバッグの使い分けについて教えてもらった。

「普段はできるだけ荷物を少なくしたいタイプなので、スマートフォンと財布が入るくらいの小さいバッグを使うことが多いのですが、A4サイズの書類などが入るショルダーバッグ、パソコンの入るコンパクトなリュックと1泊くらいの出張にも対応できるリュックサックも用途によって使い分けています 


仕事中はデスクの脇にバッグを引っ掛けるのが熊谷さん流。使い勝手のいいトートバッグをずっと探していたとのことで、このスタンダード トートバッグを手にした感想を聞いてみた。

「パソコンを持ち歩くような日にぴったりだなと思いました。オールレザーで上品さもありますし、サイズも大きすぎず、小さすぎず男女ともに使いやすいのかな。ベーシックなデザインながら、気の利いたポケットや丈夫な底材などのさりげない機能性もいいですね」


あらゆるシーンに溶け込むブラックのトートバッグは、どんなファッションとも相性がいいところも魅力のひとつ。

「今日のようなジャケットにパンツを合わせたセミフォーマルなスタイルにも合いますし、リーガルならではのブレザーなどと合わせたトラッドスタイルにも合わせやすいですね。カジュアルな格好でもラフさと品の両立ができるデザインということで、年齢も性別も制限せずにみんなが使えるというのはリーガルならではの強みなんだなと改めて感じました」


眼鏡とバッグ。日用品であり、長く使えるものだからこそ、使い心地のよさや飽きのこないデザインなど、こだわりは人それぞれにあるもの。熊谷さんが長く使える日用品に求めることはなんなのだろう。

「やはり一番は素材だと思います。レザーのような天然素材の場合、種類によって持ちがかなり変わってくるので。あとは、アフターケアも大切。丁寧にケアしていけば、自分だけではなく、子や孫まで引き継ぐことができるものは魅力的です」

使い込んでいくうちに、持ち主のライフスタイルにも馴染んでいくレザーの魅力。そういった育てていく感覚に対しても特別な思い入れがあるそうだ。

「傷ついた眼鏡をメンテナンスで持ってきてもらえると嬉しいんですよね。たくさん使ってくれているということが分かるし、どういうふうに毎日使っているのかなとか、右利きなのか左利きなのかといったその人の癖も使い込んだ眼鏡には現れるんです。レザーバッグも同じように自分らしい変化を一緒に楽しむことができるのも魅力のひとつ。そういった変化を個人的には経年進化と呼んで、ポジティブに捉えています」


アメリカ・東海岸の学生たちが本や教科書を持ち運ぶのに使い始めたといわれているトートバッグ。それらはアイビーを象徴するアイテムとして、ユースカルチャーを通して日本にも広く浸透してきた。今回、REGALはトートバッグが本来持つミニマルで機能的な要素を、現代的な視点で素材選びから一つひとつのディテールにいたるまで掘り下げ、新たなアイコンとしてローンチした。

シンプルで飽きのこないデザインながら、内側と外側に配したポケットや15インチPCを収納可能な17L容量、環境に優しい再生材を利用した中敷といった機能性を実現。素材はキャンバスとオールレザーの2種類で、オールレザーにはコシのある上質なキップ(子牛と成牛の中間にあたる牛の革)、キャンバスには6号帆布を使い丈夫さと軽さを両立した。ボトムやハンドルなど、消耗しやすいパーツのリペアも可能となっていて、変化の過程を楽しみながら長く愛用できるところも魅力のひとつ。誰もが自分らしく使い続けることのできる新定番のトートバッグを、オープンマインドな日常のお供に選んでみてはいかがだろう。


photo : Yu Teramoto
edit&text : Mikiko Ichitani
Produced by MCS(Magazine House Creative Studio)


※記事の内容、商品スペック、価格等の情報は掲載時点のものです。